漫画「ギャラリーフェイク」を語ります! ~芸術をテーマにした名作~
絵画だけじゃない幅広い分野! 業界の裏を書く斬新さ! 魅力的な人間ドラマ!
というわけで、今回は漫画「ギャラリーフェイク」について語ります。全32巻+自選集1冊。作者は「細野不二彦」、1992年から2005年までビッグコミックスピリッツにて連載。
……と思っていたら、2017年から新章の連載が始まっている様子。ただし、そちらはチェックできてませんのでこの記事では2005年までの内容についてのみ書きます。
美術界の裏を知り尽くした男「藤田玲司」と助手「サラ・リファ」が、古今東西の作品をめぐって世界を舞台にする美術漫画。基本1話完結、たまに中長編。死人が出るようなシリアスから日常の心温まるエピソードまで。
美術漫画としての驚異的な幅広さと、斬新な視点。人間ドラマとしても魅力的なキャラクターたちと多様な展開。個人的にものすごく好きな作品。なんだか、そこまで知名度がある感じではないですが名作と呼べる漫画だと思いますよ!
出てくる作品の幅が驚くほど広い!
このギャラリーフェイクの何がすごいって、出てくる美術品の幅がとんでもなく広い!
西洋の有名画家、日本画の名作だけじゃない。ブリキのおもちゃ、古代ギリシャの彫刻、日本刀、腕時計、茶器、宝石、鎧、南米の古いミイラ、地図、能面、東南アジアの陶器、書道、仏像、西洋の陶器、化石……
有名どころに偏ってはいるものの古今東西、多種多様。次から次へと作品が飛び出してくる。まったく飽きない。
これだけの物を調べ上げ描ききってしまう作者さまの知識と労力。もう、驚愕&脱帽。私もブログをやってて色々と情報収集をやってる身ですが、信じられませんね。どれだけの資料が必要なのか。どれだけの努力が必要なのか……
美術業界の裏を描く面白さ
また、単なる作品紹介で終わってないのが物語としての面白さ。本作ギャラリーフェイクでは美術業界の怪しく危険な裏側を中心に描かれています。
そもそも主人公達からして犯罪者。藤田の経営する画廊「ギャラリーフェイク」は、表向きは贋作(=偽物)専門。しかし、実際には世界各地から闇ルートで集めた真作(=本物)を高額でやり取りしている闇の拠点。
フェイク(fake)=贋作のタイトル通り、偽物が大きなテーマの1つ。藤田自体が偽物を作ったりするし、素人をだまそうとする悪徳商人から、プロまで間違う迫真の贋作まで。さらには「本物を贋作だと言って安く買い叩こうとする」というパターンも。
業界の闇、美術品を鑑定する難しさ、偽物の多さ、素人のだまされやすさ。そういった部分を前面に出している。
また、強盗団なども登場。美術品の「美しいもの」という側面だけでなく、「商品・金儲けの道具」であることも描いているのがリアリティ。
このような犯罪行為・闇の住人たちが多数登場することで緊張感と迫力ある話に仕上がっています。
魅力的なキャラクターたち
出てくるキャラクターたちも、みんな実に良い味してるんですよねぇ。
まず、主人公の藤田がとても魅力的。メトロポリタン美術館の元キュレーター(学芸員)。「プロフェッサー(=教授)」とまで呼ばれた実力者で出世街道。単純な知識だけでなく真贋の鑑定力、修復・修理の腕前も超一流。しかし、館内政治に負けて日本に帰国。そこから裏の世界に……
しかし、今でも作品・作者に対する敬意と美を愛する心は忘れてはいない。金まかせの見る目が無い俗物には贋作を売りつけたりするが、逆に作品の良さを知る者には真作でも格安でゆずることも。悪人ではなく、助けてもらった人間には金・物資などのお礼をためらない。
う~ん、かっこいいですなぁ。キャラ造形の分類としてはダークヒーロー的? そして、億単位の金を動かしてるくせにボロボロの古アパート暮らし。体力が無く運動も嫌い。蟹が大好き。こういった庶民的で親近感が持てるところも。
他のサブキャラクターも実にキャラが立っている。私はラモスさんがお気に入り。ラテンアメリカ出身のトレジャーハンター。一攫千金で豪華な暮らしをするよりも、宝探しそのもののスリルと面白さに取り付かれた「宝探し中毒者」。
しかし、困っている相手は何だかんだ助けるお人好し。また離婚していて娘に合わせてもらえない残念な父親という面も。
藤田とは世界中で出会う腐れ縁。良いコンビです。ラモスさんが出てくる話は安定の面白さ。
あとは知念さん、地蔵さんとかもええ存在感してますなぁ。そして三田村さんの絵柄は初期が好き。途中からはちょっと顔が変わってる気がしません?
その1話だけに出てくるキャラクターたちも、ただのモブって感じじゃなくて素晴らしい。しっかり人生が感じられる。ここら辺はベテラン漫画家さんの上手さなんでしょうね。
ヒロイン「サラ」の魅力と、藤田
さて、藤田と並ぶもう1人のメインキャラクターが助手でありヒロインである「サラ・リファ」。
まず、キャラ設定が個性的。中東の王族の家系。しかし、戦争によって両親を殺され日本に流れてきた。両親と共に美術好きで、イスラム教的には不信者。
……よく、この設定が通りましたね(笑) ちょっと大人の事情でうっかりすると面倒そうじゃないですか。定番の日本人とか白人美少女にしておいた置いた方が無難でしょう。まぁ、定番じゃないからこそ個性が出てるんだけども。
性格は子供っぽいけど素直で元気。あとめちゃくちゃ良い香りがするらしい……! そして、男にモテる。チャーリー、カシム、千手、香本……
藤田も女性にもてるっぽいんだけど、作中の部分を読むだけならサラの方がモテてるんですよね。
そして、その男たちに言い寄られるサラが藤田を選ぶ。それが藤田の「男としての魅力」を間接的に表現しているわけです。いい女に選ばれる、いい男。恩もあるけど、ぞっこん。少し心が揺れたりもするわけど、やっぱり藤田のそばにいる。
この間接的な表現がスマートで良い。いわゆるハーレムなんかは直接的すぎて俗っぽいもの。「女にモテたい!」という欲望がダダ漏れ。
それよりもヒロインのほうをモテモテにすることで、そのモテるヒロインが男たちの中から選ぶことで主人公の格を上げる。こちらのほうが余裕があり大人っぽい。
美術漫画としても人間ドラマとしても、すばらしい完成度の名作だと思いますよ。
「ONE PIECE」の面白さを語る! ~世界観も個性的~
楽しいギャグ! 熱いバトル! 不思議な能力者たち! ロマンあふれる海洋世界!
というわけで、今回は漫画「ONE PIECE」を語ります。作者は 「尾田栄一郎」氏。1997年から週刊少年ジャンプにて連載中。全世界の累計発行部数は2017年10月時点で4億3000万部を突破しているらしい超大人気作品。
世は大海賊時代! そんな中で主人公モンキー・D・ルフィは1つの夢を持っていた。「海賊王に俺はなる!」。ルフィを船長とする麦わらの一味、その冒険と戦い。そして海賊たちが探し求める「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」に隠された世界の秘密とは!? 海と島の星を舞台とする海洋冒険ロマン。
まぁ、今さら私が語るまでもない有名作なんですが、やっぱ好きなんでね。色々と書いていきます。
ギャグとシリアスの超バランス!
ギャグが多くて読みやすく、でも熱くなる時は最高に熱くなる。それがONE PIECEの魅力ですよね! 本当にバランスがいい。
敵キャラは割とクソ外道なのが多い。クロコダイル、エネル、ドフラミンゴ……みんな残虐非道な大惨事を巻き起こしている。でも、暗くなりすぎない。
事件の裏側が見えてない序盤だけでなく、戦いが始まってからも笑えるシーンがいっぱい。敵とボケ突っ込みしてたりも(笑) でも、最終決戦は緊張感MAXで盛り上がる。この切り替わりに引き込まれます。
ルフィ・ウソップ・チョッパー・フランキー・ブルックあたりはお笑い要員として優秀。特に、ルフィは良いキャラしてますねぇ。前向きで明るく自由。熱くはなるけど暗くはならない。まさに主人公、作品の性質そのもの。
個性豊かなバトルシーン
さまざまな悪魔の実を食べた能力者たちも大きな魅力でしょう。色んな戦い方・技が出てくるのでバトルものとしても毎回新鮮で飽きません。能力者VS能力者のカオスで派手な戦闘シーンは見てて楽しい。
伸びたり膨らんだりするゴム人間、影を支配しゾンビを動かす、体の重軽を操作する、糸を使って切断したり操ったり、鏡の世界を自由に移動、バリアを生み出し変形させる……色々なアイディアをよく思い付けるものです。
そして、これらの能力もコミカルでギャグっぽいものが多く作品の雰囲気を明るくしている。キリン人間のスーパー頭突き! とかガチの戦いなのに笑っちゃいますからね。それでいて直撃したら死ぬ威力とかシュールすぎる。ほんとギャグとシリアスのバランス感覚が絶妙。
あと能力者以外の戦闘スタイルも意外と多種多様。ゾロの三刀流とか普通に謎ですからね(笑) フランキーとかも派手でいい。水を操る魚人柔術、空島の貝を使ったバトルあたりも見ごたえあります。
人気の理由は、ルフィが相手を「殴る」ことだ!
ルフィの戦い方って、基本的には自分の腕で相手を殴るだけなんですよね。
クロコダイルの時も、ロブ・ルッチ、ドフラミンゴも最終的にはルフィが相手をブン殴ることで戦いは決着する。
腕が伸びたり体がふくらんだりはするんだけど、けっきょくは自分の拳をぶつけているだけ。これがワンピース人気の理由の1つなのでは!
剣で相手を切ったり、銃を撃ったり、巨大ロボットにのったり、サイコキネシスみたいな超能力を使ったり、カメハメ波みたいな遠距離からのエネルギー攻撃もしない。
もちろん、ワンピースの他のキャラは色々な攻撃をします。銃や大砲は普通に使われてますし、「能力者」のめちゃくちゃで変てこな攻撃もワンピースの魅力。
でも、主人公であるルフィの攻撃は力いっぱい相手をブン殴るシンプルなもの。
「主人公の攻撃がブン殴るだけ」のバトル漫画って、意外と少ないような。武器・兵器とか謎のエネルギーが出てくる作品が多いので。格闘漫画だと素手の戦いが中心だけど、投げ技・関節技・足技・急所への一撃などのややこしいのが入ってきたりしますし。
みんな、嫌なやつをブン殴りたい!
現実の生活の中で嫌やつって色々と出会いますよね。親とか学校の先生、会社の上司などなど。「あ~、こいつ嫌いだわ。ブン殴りて~! すっきりするだろうなぁ~!」なんて、みなさん考えることでは?
少なくとも私は何度か思ったことありますよ(笑) バイトしてた時のめんどうな客とか、意味不明な質問をしてくる会社の面接官とか。
そういう「あ~、(実際には出来ないけど)こいつブン殴りて~。」って気持ちを、ルフィが代わりにやってくれるのがワンピースの人気の1つだと思います!
上から目線の嫌な奴をブン殴って問題解決! 現実でやると大問題になっちゃいますけど(笑) だからこそ、漫画を通してストレス解消。
そして、殴ぐることと比べると「刃物を使って切りつけたい! 銃を撃ちたい!」と思う人は少ないんじゃでしょうか。
いくら嫌いな相手でも〇したいと思うってのは相当なもの。こっちは完全に一線こえてますよねぇ。それに、銃なんて日本の一般人には手に入りませんし……
また「あ~、こいつに超能力を使いたい! カメハメ破でふっ飛ばしたい!」なんて考える人はほぼ居ないでしょう(笑) 現実だとそんなことが不可能なので。
つまり、殴るってのが一番簡単な方法。他の方法は一般人にはハードルが高すぎてリアリティがない。
「嫌なやつを思いっきりブン殴りたい」これは現実でも多くの人が思っていることで我慢していること。だからこそ、それを代わりにやってくれるルフィに感情移入して応援する。ルフィが相手を殴り飛ばした時に読者もすっきり。
尾田さんが連載当初からここまで考えてキャラ設定したかどうかは分かりません。だけど、直接に自分の腕で相手をブン殴る主人公だからこそワンピースはここまで人気になったのでは!
世界観もロマンたっぷり! 海と島!
あと、ONE PIECEについてはキャラとストーリーが注目されている印象なんだけど、個人的には世界観もすっごく良いと思います。
海と島、そして船を中心にしているのが珍しくて新鮮。基本的に日本のファンタジーって陸上ばっかりなので。海賊たちの冒険物語、この時点でめっちゃ個性出てますよね。
4つに分割された海、そして中心を走る世界一周航路「グランドライン」、海中には100mをはるかに超える巨大生物「海王類」が住んでいる……すごいロマンあふれる世界!
物語の舞台も多種多様。恐竜とジャングル、冬の島、砂漠の国、空に浮かぶ島と雲海、海上列車と水路の町、超巨大マングローブの町、海中刑務所、深海の魚人島、超巨大なゾウの上にある国……新しい場所が出てくるたびにドキドキワクワク!
種族としても巨人・魚人・獣人などがいるし、キャラクター以外の動植物と自然環境もすごく楽しい!
ONE PIECEのキャッチコピーは「海洋冒険ロマン」なんですが、ほんとそうだなぁと思います。「冒険」してる感がある。バトルものとしてだけじゃなく、冒険もの・ファンタジー作品としても超ハイレベル。
ほんと尾田さんの想像力とセンスはすごい。こうやって見るとONE PIECEは本当に個性的で完成度の高い作品だと改めて感じます。
「鋼の錬金術師」の面白さを語る! ~ハイレベルな完成度~
個性的な主人公! 珍しい設定! 熱くて深いストーリー!
というわけで、今回は漫画「鋼の錬金術師」を語ります。作者は 「荒川弘」氏。完結済みで『月刊少年ガンガン』で2001年8月号から2010年7月号まで連載。2017年11月時点で世界累計売上部数が7000万部を超えているらしい大人気作。
錬金術と機械鎧(オートメイル)が存在する世界。過去の失敗で体を失った錬金術師の兄弟「エドワード」と「アルフォンス」は、元に戻るための方法を探して旅をしている。とある街で伝説の物質「賢者の石」らしきものを見つけるのだが、その裏には巨大な陰謀が隠されていた!
個性的な主人公!
なんと言ってもインパクトあるのは兄弟の設定でしょう。エドは右手と左手が機械鎧! アルにいたっては肉体が残ってなくて、魂だけが大きな鎧に宿っている!
いやー、珍しい。髪型・性格・能力、主人公には色々な個性が与えられるものだけど義手・義足ってのは意外と少ない。しかもオートメイルで見た目も超かっこいい。
アルのほうは少年口調でしゃべる鎧とか冷静に見るとシュールすぎる(笑) よくこんな設定を思い付いた&会議で通ったものです。常に画面の中にいる鎧……カオス。
メイン2人の設定だけでも個性的でセンス抜群。最初の第1話の時点でめちゃくちゃインパクトあって引き込まれます。作者の 「荒川弘」さんはすげーですわ。
新鮮な設定、錬金術とホムンクルス
世界観と設定も新鮮。錬金術! 敵はホムンクルス! かっこいいオートメイルの数々!
魔法じゃなくて錬金術をもってきたのがほんとセンスありますわ……錬金術をメインにしたファンタジーって見ないですからね。一気に個性出てる。
色々と出てくる錬成陣・物が変化するときの電気っぽいエフェクト、めっちゃ良い!
そして、時代設定的には産業革命期っぽい雰囲気であり無骨なオートメイルが超かっこいい。エドとかバッカニア大尉とか、オートメイル装備のキャラはちょこちょこ出てきますがどれも良いデザイン……
メイン2人のキャラ造形、錬金術とオートメイルという魅力的な世界観。もうね、設定だけでセンス爆裂で面白いの確定なんですよ。これだけ良い設定があるならストーリーは雑でも割と面白い作品になる。
しかし! ハガレンはストーリーの完成度もやばい。めっちゃいい×めちゃいい=超面白い。
ストーリーの完成度
絡み合う人間関係と謎
ハガレンのストーリーは本当に面白いっすわ。魅力的なキャラクターがどんどん出てきて話が広がっていく。賢者の石を探している兄弟、軍のトップ目指す若手の大佐、国家錬金術師を狙う復讐鬼、謎の黒い人物たち、異国の王族……
それぞれの設定がしっかりしてるから、キャラ同士のからみが全部面白い。どんな利害関係があるのか? 相手をどう見ているのか?
そして、その中から見えてくる謎。協力によって解き明かされる真実。ヒューズ中佐の最期の言葉と軍の腐敗、リオールの暴動と国土錬成陣、ホーエンハイムとお父さま、驚きと納得感。
広げた風呂敷とちりばめた伏線を見事に回収してくる……重くて熱い展開でほんと完成度高い。第1巻から最終巻までストーリーが1本筋でつながっている。
1巻の「降りて来いよド三流 格の違いってやつを見せてやる!!」を、最終27巻の「立てよド三流 俺たちとお前との格の違いってやつを見せてやる!!!」で繰り返す演出かっこよすぎ!
私の特に好きなキャラはアームストロング少佐、アームストロング少将、グリードさん、キンブリーさん、ブラッドレイ大総統ですかね。キンブリーさんは見事な誇り高き悪役っぷりでステキ。
テンポが良い、ダラダラしてない
全27巻で長いと言えば長いけど……ダラダラした感じはまったくしないのも良い。これは最初から最後まで「お父さまの国土錬成陣計画」という1つの事件を書いているからでしょう。話も国内で完結してるし。
バトル漫画だと次々と新しい敵が出てきて、冒険の舞台もドンドン変わっていくのがありがち。これはこれで面白いんだけど作品によっては引き伸ばしてる感が出てくる。無限に続けられるスタイルだからこそ終われない。話としてもぶつ切りになりがち。
ハガレンは最後までブレずにきれいにまとめてて好印象。ちょこちょこ過去編が入るけど、必要だからこそやってるのが分かるしテンポ良く終わらせて現代パートに戻ってくる。
ちゃんと味方キャラも退場する
ここも好感度高いポイント! 個人的に、味方が1人も退場しないバトル漫画って微妙なんですよね。敵は全滅、味方はみんな無事。さすがにそれは不公平では? 敵だって敵なりに戦う理由があって頑張ってるんだから……
その点、ハガレンでは味方キャラにもちゃんと被害が出る。ヒューズ中佐が殺されるのはショックだし、葬式の描写は名シーン。ハボック少尉も死んでは無いけど半身不随で一時退場してましたし。
ラストバトルではフーじいさん、バッカニア大尉、グリードなどが退場していく。悲しいけど、だからこそ盛り上がる。すべてが終わった後には安心感と達成感。
やっぱ仲間にも死人を出したほうがバトルに緊張感が出るし、物語としても深み厚みが増す。
戦闘シーンも迫力満点
バトルものして見てもすごく楽しい。商業漫画の中でも絵が上手いしスピード感もめっちゃある。錬金術! ホムンクルス! オートメイル! 銃! 刃物! キメラ! これだけ色々と多彩でつまらないはずがない。
錬金術師たちとホムンクルスはそれぞれの特徴がはっきりしてて分かりやすいのもナイス。
戦闘シーン的に好きなキャラで言うと、まずはやっぱエド。変形オートメイルを使った高速格闘戦と錬金術を使った工夫。見てて飽きませんな~。
筋肉錬金術のアームストロング少佐も楽しい。派手!
あとはブラッドレイ大総統。すさまじい迫力の超剣術。敵だけどかっこいい~! 戦闘シーン全部好き。
悪役であるホムンクルス組は能力がはっきりしてて強い分、みんなバトル映えします。グラトニーの不気味さ、ラストの鋭さも良い感じ。
単行本のオマケが嬉しい! 好印象!
毎回、巻末にオマケ漫画とカバー下にギャグイラストがあるとか……最高でしょ!!!!! しかもキレッキレで超楽しい。作者みずから色々とネタにしまくり(笑) 本編でも感じるけどギャグセンスもはんぱねぇ。
単行本にオマケ描いてくれる作者さま、めっちゃ好感度高いです。荒川弘さん好き。
世界観、ストーリー、バトル、単行本のオマケ……完璧と言っていいのでは? 漫画としての完成度が高すぎる。すげぇ作品ですよ。
web漫画「ゆるおに」について語ります! ~キャラの存在感がすごい~
それぞれのキャラ立ちが半端じゃない! キャラ1人1人の個性と魅力がビシビシ伝わってくる。世界観もステキ! 絵柄もよく合っている!
というわけで、今回は私のすごく好きなweb漫画「ゆるおに」について語ります。
http://dokokaniaru.blog34.fc2.com/
人食い鬼たちのゆるい現代生活。時々、ゆるくない。人食い鬼ばっかり出てきますが直接的な描写は無いので怖くはありません。
序盤の絵は上手くないんだけど、そこで引かずに騙されたと思って読み続けて欲しい! ゆるい絵柄で人食い鬼を描く、そのセンスもすばらしい。ジャンルとしては、一応は日常系になるんでしょうかね……? 後半はシリアスも入ってくるけど。
あと、好みに合った人は刹那のtwitterコーナーもぜひぜひ忘れず見てみてください。それぞれの鬼の日常がさらに深く知れて面白いですよ。
ここから先は、ネタバレ注意。ゆるおにファンである筆者が書きたいことを好き放題書いてます。できれば「ゆるおに」を先に読み終えてから進んでいただけるとありがたいです。
キャラ立ちが半端じゃない!
私が、ゆるおにを好きな理由を考えてみると、真っ先に出てくるのは「それぞれのキャラの存在感がすごい」ってことでしょうか。キャラが立っている。
私も少し創作するので実感してるんですが、すべてのキャラクターは同じ人間の頭にいる存在。
同じ人間が考えているわけで、どうしても同じような雰囲気になりやすい。共通点が増えてしまうというか。キャラクターの幅の限界は、作者の幅の限界。
しかし、このゆるおにの登場鬼物たちは、それぞれの個性というか存在感がすごい。彼ら全員を同じ1人の作者さまが考えているとは……尊敬しちゃいます。
ここら辺については、『汝は人狼なりや?』のコーナーを見ると分かりやすいんじゃないかと。(人狼、というゲームそのものについては各自でググってください。)
ざっくり言えば推理ゲームなんだけど、得意なキャラ・苦手なキャラの書き分けが超上手い。それぞれのキャラクターならどんな風に思考するか? どこまで分かるのか? どんなミスをするのか? そういった部分がしっかりしている。これ系は苦手そうな右近さんと、得意な此紀さん辺りの描写とか。
繰り返しになりますが、すべてのキャラクターは同じ人間の脳内にいる。つまり、鬼たちの人狼ゲームだって全部を作者さま1人で考えているわけです。でも、本当に鬼たちがそれぞれが考えているように感じられる。すごい。
なんというか、性格・好み・主義主張を越えて思考レベルでキャラの個性が確立しているとでも表現したらいいでしょうか。ツンデレ系キャラ・まじめ系キャラ、とかじゃなくて刹那・此紀などのはっきり存在として感じられる。
それぞれの鬼に好きな本・映画が設定されているんですが、これも実にそれっぽい。というか、やっぱりこれも作者さまが知っている中から選んでる訳で、作者さまの趣味の幅がすげぇ。
好きなキャラクターは、右近と沙羅
全体として好きな作品で、鬼のみなさんも全員が良いキャラしてるせいで選びにくくはあるんだけども……あえて絞るなら私は右近さんと沙羅さんが特に好きでしょうか。
右近さん、いいと思いません? 私はこういう自由で我を通すキャラが好み。でも、バカっぽいけど実は全然バカじゃない。見るとこはきっちり見ている。子供である東雲とも、なんだかんだ仲がいいけど親としての立場はしっかりしてる。
味方にいるとすごく楽しそう&頼りになりそうでステキ。でも、敵になるとクソうざそうで弥風さんが目の敵にするのも超分かる(笑)。本編でメインキャラとなる回が無いのが残念でなりません。
沙羅さんも、これまた良いキャラですよ。鬼なのにストイック、でもお嬢様であり常識にうとい所もある。喋り方も古風なのが私のツボ。高貴で高位なせいで、周りの鬼間関係で微妙に悩んでるのもかわいらしい。
これで豪礼さんに惚れてるってのが泣けます(笑) 普通、あの性格・思考なら豪礼さんとは合わないし敵視しててもおかしくない。でも、そこで惚れちゃうのが人間臭さ(鬼だけど)。理性と恋は別だってことでしょうかねぇ。
オマケなどで豪礼さんに片思いシーンが出てくるたびに、胸を打たれる。豪礼さんの方はどう思ってのかなぁ、あの鬼も特定の女を幸せにしてくれるタイプじゃないしなぁ。というか、師に克己さま選んじゃうし、全体的に男の趣味が悪い(笑)
あとは静流さんと、族長さまの親子も気になりますね~。静流は謎めいていて色気があるし、族長さまは弥風さんを超える化け物っぷりだったみたいだし……この2人も主役階が欲しかった。
他にも神無一門も好きだし、刹那さんも苦労人で好感持てるし、豪礼一族も味があるし、弥風さんも暴君だけど一族のことは考えてるし……みんな良いキャラばっかり。
それぞれの絡みもすげー面白いんですよねぇ。キャラが立ってるから、なんてことのない雑談ですら面白い。
何度も読み返してもいい、良いキャラしか出てこない。すばらしい作品だと思いますよ。そして、これを描ける作者さまがすげえ。
「映画大好きポンポさん」について語ります! ~創作の輝き~
あふれる映画愛! 創作の熱意! 魅力的なキャラクターたち!
というわけで、今回は漫画「映画大好きポンポさん」シリーズについて語ります。ネタバレありの記事なのでご注意ください。
映画作品の紹介ではなく、個性豊かな製作者たちの想いと成長を描くストーリー漫画。ポンポさんは脚本・監督もこなす天才映画プロデューサー。そして助手であるジーンは目が死んでる男。人生に映画しかない社会不適応な青年は、はたして監督になれるのか?
作者さまが2017年4月にイラスト&漫画サービスの「pixiv」上で公開したweb作品が人気となって書籍化。確かに面白いですわ。1巻ごとに完結するスタイルで、2018年10月現在では全2巻。
創作活動している人に刺さる!
私は映画をほとんど見ず、知識も全然ありませんがものすごく楽しめました。それは映画というより「創作」がメインテーマだからだと思うんですよね。女優のサクセスストーリーよりも、脚本と監督の面白さが話の中心だし。漫画でも小説で音楽でも、何かしら創作活動をしてる人には刺さるものがあると思います。
1巻の
友達なんて1人もいなかったけど
どうでも良かった
だってまだ見た事の無い映画が世界中に溢れているんだから現実から逃げた人間は自分の中に自分だけの世界を作る
まさに創造的精神活動!
ここら辺とかね~、創作者としては共感しまくりですよ。作者さまは創作をしている人間の心理を見事に言語化している。名言多数。
何というか、
創作の沼にハマってる奴はダメ人間だし、創作でしか飯を食えない人は社会不適応だ。でも、それでいいじゃないか! 創作ってそういうもんだろ!?
的な、残酷ながらも明るい肯定が感じられるんですよ。
あと、一瞬光り輝くものが見える、それを頑張って形にしようとする、とかも創作あるあるすぎる。
漫画としての上手さ
そして、テーマだけでなく「漫画」として、「作品」として驚異的に完成度が高い。
・めちゃくちゃテンポが良い。
1巻も2巻もまったく無駄がない。話が始まって、状況が変わって、最後はハッピーエンドにまとまる、という流れが見事。
思うに作者さまが映画好きだからこそ上手いんだと思います。ちょうど1巻が60~90分ぐらいの映画になりそうな内容と情報量なんですよね。映画における構成が理解できているからこそ漫画1冊分における展開もきれいに仕上がっている。
・ポンポさんの特徴付け
キャラクターもみんな個性がしっかり出てて好きなんですが、特に上手いと思うのはポンポさん。
擬音が特徴的で、ポンポさんが歩くと「ポッキュ ポッキュ」と効果音が鳴る。これが好き。やっぱ漫画って擬音も重要な構成要素じゃないですか。擬音が独特な漫画が印象に残るし、擬音が独特なキャラは強く存在感がある。良いキャラ付けでしょ~。
・カラーページの演出
1巻2巻ともに、一度だけカラーの見開きが出てくるんですよ。これも超好き。まさにポンポさんが語る「創作の輝き」のシーン、映画として1番盛り上がるシーンがカラーになっている。
今まで白黒だったのに、ページをめくった瞬間に色彩が飛び込んでくる! これはインパクトありますし、まさに「創作の輝き!」って感じの見事な演出。
この技法は漫画だからこそだし、何なら映画を超えているとも言えるのでは。映画はずっと色付きですからね。基本的に白黒な漫画だからこそカラーが美しい。
ポンポさんの擬音と合わせて、漫画としての描き方も非常に上手いと思いますねぇ。すごい工夫されている。
嫌なキャラクターが出てこない理想郷
この漫画、みんな性格が良いんですよね。創作を愛していて、前向きで、真面目に努力して、人の成功を喜ぶ。
読んでいて心安らぎます。創作の苦労はあるけれど、人間関係の苦労は一切出てこない。創作者にとっての理想郷。
個人的に一押しキャラはコルベット監督。1番安定感あってプロ意識を持ちつつ少年の心もある、良いキャラしてますよ。
不安を上回る2巻の面白さ
ポンポさん好きの人はみんな、2巻が出るってニュースを見て不安になったんですよね。1巻がきれいにまとまってただけに「2巻……? 出ない方マシなんじゃね……?」と不安だった。
ところがぎっちょん! 2巻を読んでみると、今度も超おもしろいやんけ! 2巻の開幕が
映画の続編ってどう思う?
(中略)
一本の綺麗に完結した映画だったのに
予想外に人気が出ちゃってスポンサーや配給会社からの要請を受けて作った続編映画
ですからね(笑) 作者さまも読者の不安なんて分かってると。それでもなお、それをネタにする強さを見せつける。読み始めてすぐに不安が無くなりましたよ~。
内容的に1巻はジーン君のサクセスストーリーという雰囲気だった。能力を認められ、監督をまかされ、ニャカデミー賞を取ってしまう! 創作で夢をつかむ喜び!
比べて、2巻はジーン君のダメ人間っぷりが深く描写されている。創作の狂気って感じ。またポンポさんの描写が掘り下げられているのもすばらしい。1巻では無敵の天才すぎたポンポさんがジーン君に振り回されることで人間味が増し、最後には映画を愛する心を自覚してタイトル回収。上手いっすわ。
1巻で足りなかった部分を完ぺきに回収している印象。見事すぎる。
あと個人的2巻のベスト好きシーンは、ジーン君の脚本を読み終わった後、ミスティアさんが自分から「私にやらせて下さい」と言うところ。明らかにジーン君から提案がある流れだったのに、あえて自分から意思表明する。上手く言えないけど……ミスティアさん、いい女いい女優すぎる。
いや~、作者様のあふれる映画愛・創作愛がつまった物語。その上で漫画としての完成度もすごい。めっちゃ好きな作品ですわ。
マンガ図書館zのおすすめ作品13選
交通事故鑑定人 環倫一郎
https://www.mangaz.com/book/detail/2201
交通事故を調査して事実を解明する仕事、交通事故鑑定人を主人公とした物語。事故に見せかけた殺人事件の真実を見抜く! 車が出てくるマンガは多いけど「事故」をメインテーマにしたのは珍しい。
車に関わるマニアックな情報がたくさん出てくるけど流し読みでも楽しめます。
ドーラク弁護士
https://www.mangaz.com/book/detail/4541
弁護士は弱者の味方……のはずだが実際には親身になってくれる人は少ない。主人公も今では資産家だが、過去には冷たくされた過去を持つ。自分自身の経験から正義と人情をつらぬく主人公の信念。
弁護士と言っても犯罪者と関わる刑事ではなく、お金と契約の話である民事が中心。
検察官キソガワ
https://www.mangaz.com/book/detail/4641
担当した被疑者の再犯率が日本一低い検察官と言われる「木曽川 情」。その結果は徹底した事件の解明と、被疑者への優しい心によるものだった。
↑のドーラク弁護士と同じ作者さま。こちらは犯罪者を中心とした刑事事件の話。犯行の動機に迫る事件の掘り下げが面白い
おまかせ!ピース電器店
https://www.mangaz.com/book/detail/138901
主人公と父親の発明品が事件を巻き起こす! 基本的には1話完結の近未来SFコメディ。話しによってはギャグ以外にも泣ける展開なども。色んな発明品が出てきて飽きません。いじめっ子の出てこないドラえもん、みたいな感じ?
https://www.mangaz.com/book/detail/101
突然「女子寮の管理人」となった浦島景太郎の運命は?! アニメ化もされた大人気作品にして、マンガ図書館zの代表格。ややギャグがくどいけれど、さすがにラブコメとしての完成度がとても高くて引き込まれます。
アンリミテッド・ウィングス
https://www.mangaz.com/book/detail/3591
アメリカで実際に開催されているプロペラ飛行機による低空レース「リノ・エアレース」を題材にした作品。迫力ある高速レースが熱い! 丁寧に描かれたプロペラ機もかっこいいです。
https://www.mangaz.com/book/detail/116281
個性豊かな女の子たちを中心とした日常ギャグ4コマ。あんま探偵として事件を解決したりはしません。ストレートに面白い。字が小さくて読みにくいのがちょっと残念。
ポンチョ。
https://www.mangaz.com/book/detail/114951
大学生の彼女に会いに行っても家にいるのは8歳の妹だけ……しかし、子供と遊んでみるのも意外と楽しい!? なごみ系4コマ。
だいらんど
https://www.mangaz.com/book/detail/42281
鉄砲玉に失敗し、敵に囲まれ絶体絶命のチンピラヤクザ。次の瞬間、彼は夢あふれるメルヘン世界『だいらんど』に立っていた! 元の世界に戻るための冒険が始まるが……笑いと涙のファンタジー短編
つばめ陽だまり少女紀行
https://www.mangaz.com/book/detail/47011
日本各地の風景と、そこで暮らす少女たちの1日。ぶっちゃけキャラクターのせいで背景はあまり見えません。しかし、女の子たちがかわいいので問題なし!
暇さえあれば旅行したい!
https://www.mangaz.com/book/detail/45911
世界各地を旅行した作者さまのコミックエッセイ。字が小さくて読みにくいけど、面白い。旅行ネタは鉄板ですねぇ。世界は広い!
蝋燭姫
https://www.mangaz.com/book/detail/64871
修道院に追放された姫と侍女の葛藤と愛の物語。野望のために姫を狙う男たちから守り切ることはできるのか。愛に生きるのも野望に生きるのも、ロマンですねぇ。
意外と衝撃のラスト? 父王の遺言は間違ってないのか……と納得しちゃいました。青年漫画なので露出度の高いシーンや下ネタがちょこちょこ出てきます。
女帝
https://www.mangaz.com/book/detail/117641
権力者の息子にはめられて高校を退学。父親は不明、母親は病没。そんな逆境の中で、主人公はホステスとして成功し「女帝」になることを決意する。
様々な修羅場をくぐりぬけながら成長していく半生を描いた物語。主人公の気の強さと根性がすごい。つまらない男に決して負けないのは見ててスカッとしますな。
ドロドロした暗い世界の中でも信頼と絆が生まれてくるのが感動的。水商売の話なので大人向けのシーンもよく出てきますが、別にそれが中心じゃないので読みやすいんじゃないかと。
番外
アプリへの登録が必要なもの
https://www.mangaz.com/book/detail/117841
なかなか異色の東大受験マンガ。ドラマにもなった話題作。
このサイトは画面に広告が出まくって読みにくいけれど、無料で読ませてもらえるのであきらめましょう。
ただし、私が気になるのは作品の探しにくさ。ものすごく多くの作品があるんだけど、その中から面白い作品を発掘しにくい……
ランキングなどがいまいち機能してないというか……私は1993年生まれなんで古い作品についての知識が無いのも原因でしょうけど。上手く発掘できればとてもいいwebサイトっぽいとは思うんだけども……
閲覧数が少なくても好みの内容だったりするんですよねぇ。あと、面白い作品を探すコツとしては「1巻から2巻にかけて閲覧数の減り方が少ない作品」は当たりが多いような。1巻を読んだ人が続きを読む気になったわけで。
新都社のおすすめweb漫画30作以上!
新都社って、けっこう良い作品も多いのになんだか知名度が低い気がしますよ! 検索してみても情報が少ないので自分でおすすめ記事を書くことになっちゃいました。
週刊少年VIP
少年漫画系
連載
刀遊記
http://touyuki.html.xdomain.jp/
日本の侍がアメリカに渡る途中で刀が行方不明に。お人好しの主人公は、刀を探しつつ出会った人を助けるために色々な敵とバトルを繰り広げていく! バトルに迫力があって、ストーリーのテンポも良い。
話の展開としては王道すぎると言えば王道すぎるけど、すべての要素がハイレベルにまとまってます。そして、個人的には敵キャラのジェシー・ジェームズが好きすぎる! おちゃめで最強、好きな人にはたまらんキャラですわ。
ハグルマドリーマ
http://aztfsx.web.fc2.com/haguruma/
ロボット少女の主人公が、なぜか夢を見るように! そこで出会った仲間たちと共に夢魔を倒すために戦うバトルアクション。
画力は高めですっきり見やすい。夢に関わる設定もいいけれど、ロボットが人間のように生活している現実世界が面白い……
精神科ナースです
http://o-man.sakura.ne.jp/nitosya/
精神科で働く医療関係者と患者たちの悲喜こもごも。とても迫力がある。ゾッとする話が多いけど、しみじみとする場面も。
週間ヤングVIP
青年漫画。エログロあり
完結
マンション世界
http://manshonsekai.web.fc2.com/
声の出せない少女と2人旅。なんとも不思議な世界観。癒されるキャラクターたち……こういう雰囲気好きですねぇ。ただし、微エロ注意! そんなに過激じゃありませんが場面によっては露出度全開。
夕焼けパタータイム
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=20196
かわいい女子高生、しかし、その正体は人食鬼。絵柄はゆるい感じだけど、その分だけストーリーのグロさが際立っている。主人公の人間とは思えない異質さが良い雰囲気ですねぇ……
実録漫画「交通事故で頭を強打したらどうなるか?」
19歳の時に交通事故に合い、脳に障害が残ってしまった作者さんの実体験漫画。内容的にすごく重いですが、前向きに生きていこうとする作者さんの姿勢が立派で尊敬するしかない……
絵は上手いって感じではないけれど、読んでいけば気になりません。現代日本で生きる、それも障碍者として生きることの大変さが強く伝わってきます。
連載
魔女試験
https://majoshiken.jimdofree.com/
個性豊かすぎる魔女と試練の数々! とてもカオス。良い意味でweb漫画っぽいフリーダムさ。
サツバツ世界
http://satsubatsusekai.sakura.ne.jp/index.html
不運と腐敗のSFファンタジー。地上は環境汚染で住めなくなり、高地に都市が点在する未来。しかし、その権力者たちは裏で残酷な実験を……!?
「サツバツ」の題名通り、全体的に救いがありません。絶望的で報われない展開多し。焦り・不安・後悔・絶望・見栄・誇り、キャラの心情が重くていい。
かなり人を選ぶ感じだけど、刺さる人にはぶっ刺さる作風。割とグロいしエロ要素あるので注意。
ちょっと見にくい絵だけど読んでいけば慣れるでしょう。途中からは画力も上がって、ますます引き込まれます。
凶器人間
http://kusogomi.web.fc2.com/aku/aku.html
高い戦闘能力を持ち、体を武器に変形できる異常な存在「凶器人間」。彼らが巻き起こす大量殺人! 主人公のジョンも人殺しを躊躇しない凶器人間であり……
ジョンの自由気ままでふざけた感じがいい。ダークヒーローというか、悪人が悪人を狙ってるだけ。こういう雰囲気好みです。
MAI×AMI!
http://maiamineet.web.fc2.com/
マイとアミの百合漫画。中々にテンポがいい。少しエロ注意。
個人的には突っ込みながらも友人として仲良くやってるナルコさんがツボ。
月刊コミックニート
立ち位置がよく分からない……
完結
単位を下さい
http://tanihoshii.ichiya-boshi.net/
ダメ大学生の生活。主人公のダメ&クズっぷりがリアリティがあって笑える。確かに、これが大学生の空気感ですよ。ここまで堕ちる人は少ないでしょうが(笑)
菜緒ちゃんの命日
http://kinkin13.html.xdomain.jp/nao/index.html
ちょっと人とのコミュニケーションが苦手で、ついつい暗いことを考えてしまう女子高生「小松 菜緒」と周りの人間関係。いまいち場の空気になじめない描写がリアル、私も割とその気があるんで分かってしまってつらい……
連載
エスパーはかまってちゃん
http://esperkamatte.xxxxxxxx.jp/
惚れた相手に向かってエスパー少女が猛アタック! 塗りの質感、性格ともにヒロインがほんとエロかわいい。作者のこだわりと性癖を感じる。
ノーモアマジック
https://nomoremagic.x.fc2.com/index.html
世界の危機に備えるため、主人公たちは魔法を復活させる旅に出る。ちょっと珍しい感じの絵柄で筋肉質なキャラがかっこいい。シリアスとギャグの配分も絶妙。
死者狂
http://grogrogro.x.fc2.com/sinimono/gurui.html
現代の地球に転生してきた勇者軍と魔王たちの、壮絶な殺し合い。勇者たちも一応は正義だけど、平気で人間をぶっ殺しに来るやつも多い(笑) 主人公も頭のネジが吹き飛びかかった危ない女子高生。
割と見やすい絵柄であり黒を大胆に使ったコマは雰囲気あります。また、バトルシーンは容赦ない血みどろさ!
百鬼村
http://hyakkimura.web.fc2.com/
血みどろ妖怪アクション。百鬼村、そこは危険な妖怪だらけ……でも村人たちの方がたくましすぎる!?
↑2つと比べるとかなり絵が怖くてグロいけど、人間側が強すぎて安心して読めます(笑) 化け物を前にしてもいつも通りすぎて笑える。画力はものすごく高くて、ホラーシーンは怖いしアクションシーンは迫力満点。
ファラトリア・ストーリー・フォークロア
http://falatoriastoryfalklore.web.fc2.com/
モンスターと人間の戦い、さらには人間国家内部でもギルド同士の対立が。骨太中世バトルファンタジー。よくある西洋ゲーム的な世界観なんだけど、そこに登場人物たちの強烈な誇りと信念を描くことによって、すばらしいオリジナリティが生まれている。テンプレが独自性に進化というか。
キャラの考えに重みと迫力があってすごい。チンゲルさん、かっこいい~。
序盤はちょっと絵が見にくいかもしれないけど、すぐに慣れるはず。バトルシーンは精神的な駆け引きもあって引き込まれます。
うわさのラビ子さん!!!
https://rabbiko.web.fc2.com/index.html
お嬢様学校に転校生がやってきた! 少女マンガ風の雰囲気なのにカオスなギャグが連発される。おかげで流れがシュールすぎて、とても面白い。
別冊少女きぼん
一応、女性向けらしい。しかし新都社自体が男向けだから、ジャンルとして機能してるのか……?
完結
変愛祈願
男3、女3の仲良し6人組の恋愛関係。誰が誰を好きなのか? 誤解も重なって微妙な空気に……複雑な人間関係が面白い。1対1の理想的な恋愛ってのもいいけれど、こういう恋愛による面倒くささを描いた作品もなかなか。
ちょっとひねりすぎな気がしなくもないけど……漫画としては面白いのであり。そして、私はカヤさんが1番好きでしょうか(笑) いいキャラしてます。
パプリカGIRLS
http://naskaj.web.fc2.com/index.html
アメリカの絵柄とノリに、日本の狂気と萌えをぶち込んだ漫画。セリフ回しがかっこよすぎて笑う。
グロい作品は多いけれど、この勢いは珍しい……作者は間違いなく天才。センスがやばい。
やっぱ直接言うことにするわwwwwwww
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=7907
超短編。読めば分かります。素晴らしいセンス。
連載
侠
http://enjoykorea.web.fc2.com/kyoindex.htm
日本人を名乗る主人公が、中国で大金と兵器を求める理由とは……?武侠コメディ。絵が上手くて戦いがかっこいい!
ストーリーとしては王道な感じだけど、けっこう話が進んでるのに主人公の目的が分からないままなのが好奇心を刺激されますね。
まんがニートぷげら
4コマ
完結
竹やんと坂本くん
http://takeyansakamoto.goraikou.com/
竹やんっていうちょっと不思議な女の子と、彼女に翻弄される坂本くんのラブコメ4コマ漫画。2人のラブラブっぷりと、竹やんのギャグがシンプルに面白い作品。周りの全員から公認されまくってて、なんともうらやましい。
きまぐれウサギとしょんぼり飼い主
http://tsukinemakoto.michikusa.jp/kimausa/index.html
ウサギと飼い主の日常生活。ただし、うさぎが謎に擬人化したりしなかったりします。本当に唐突に変化して不思議。意外とないパターンでは。
作者さまはリアルでもウサギを飼っているようで、生態や飼育するための知識なども面白い。
ショートカットが止まらない!
http://nonstopshort.web.fc2.com/
元気いっぱいで何事にもハイスピードな女子高生「早坂かける」と、周りの人々の日常。4コマ形式で読みやすい。
物語として上手くまとまっていてさっぱりとした読後感。個人的には謎にパワーアップしていく鶴田先生がお気に入り(笑)
つうすとろーく/つうりんぐ
https://tprmng.web.fc2.com/2st2/
現代とファンタジーが混ざり合った世界をバイクでツーリングする漫画。作者様のツーリング好きと理想が伝わってきます! こういう空気感の作品、好きですわ~。
ツーリング部分だけでなく背景設定も色々とこってて読んでて面白い。良い世界観。
僕の私の受験戦争
http://bokuwatashi.nemachinotsuki.com/
浪人生マンガ。一度失敗してしまったメンバーが再びセンター試験に挑む! テンポのいいギャグで読みやすい。
いっしょぐらし
http://coquelicot123.web.fc2.com/index.html
同棲してる男女の、ラブラブでゆるゆるな日常4コマ。かわいい絵柄と脱力系のギャグ。いやされます~。
日々徒然
http://gasgasgasgas.web.fc2.com
カスタマーエンジニアとして働く女性の生活4コマ。センスがあって笑える内容だけど、IT業界のリアルな雰囲気が伝わってきます。やっぱ残業は多いんですねぇ……
連載
ぼっちぐらし
http://milkyquest.x.fc2.com/neetsha/00comic.html
男子大学生である作者の生々しい感情と生活。ちょこちょこエロネタが飛び出すので男性向け?
絵柄はすごくかわいい。だけど、内容は中々にハード。面白くて笑えるんだけど、作者さまには現在のノリで踏みとどまって欲しい……!
下アゴ小町とノルマンディ
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=20374
北海道のキャンプ場を手伝っていた時期の体験期。絵柄がとても分かりやすく、楽しく読めます。独特なテンポが癖になる。下アゴというのはアイヌ語の地名とのこと。
24
http://hyperchinese.web.fc2.com/pugera24/index.html
ケモノ系ギャグ漫画。シュールな展開で、キャラもかわいい。
面白いものを見つければ追加していく予定。コメント数が少ない完結済み作品にもレベル高いのがあったりするんで、がんばって発掘していきたいところ。