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web漫画「ゆるおに」について語ります! ~キャラの存在感がすごい~

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出典:ゆるおに

それぞれのキャラ立ちが半端じゃない! キャラ1人1人の個性と魅力がビシビシ伝わってくる。世界観もステキ! 絵柄もよく合っている!

というわけで、今回は私のすごく好きなweb漫画「ゆるおに」について語ります。

http://dokokaniaru.blog34.fc2.com/

人食い鬼たちのゆるい現代生活。時々、ゆるくない。人食い鬼ばっかり出てきますが直接的な描写は無いので怖くはありません。

序盤の絵は上手くないんだけど、そこで引かずに騙されたと思って読み続けて欲しい! ゆるい絵柄で人食い鬼を描く、そのセンスもすばらしい。ジャンルとしては、一応は日常系になるんでしょうかね……? 後半はシリアスも入ってくるけど。

あと、好みに合った人は刹那のtwitterコーナーもぜひぜひ忘れず見てみてください。それぞれの鬼の日常がさらに深く知れて面白いですよ。

ここから先は、ネタバレ注意。ゆるおにファンである筆者が書きたいことを好き放題書いてます。できれば「ゆるおに」を先に読み終えてから進んでいただけるとありがたいです。

 

キャラ立ちが半端じゃない!

私が、ゆるおにを好きな理由を考えてみると、真っ先に出てくるのは「それぞれのキャラの存在感がすごい」ってことでしょうか。キャラが立っている。

私も少し創作するので実感してるんですが、すべてのキャラクターは同じ人間の頭にいる存在。

 

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作者とキャラの関係

同じ人間が考えているわけで、どうしても同じような雰囲気になりやすい。共通点が増えてしまうというか。キャラクターの幅の限界は、作者の幅の限界。

しかし、このゆるおにの登場鬼物たちは、それぞれの個性というか存在感がすごい。彼ら全員を同じ1人の作者さまが考えているとは……尊敬しちゃいます。

ここら辺については、『汝は人狼なりや?』のコーナーを見ると分かりやすいんじゃないかと。(人狼、というゲームそのものについては各自でググってください。)

ざっくり言えば推理ゲームなんだけど、得意なキャラ・苦手なキャラの書き分けが超上手い。それぞれのキャラクターならどんな風に思考するか? どこまで分かるのか? どんなミスをするのか? そういった部分がしっかりしている。これ系は苦手そうな右近さんと、得意な此紀さん辺りの描写とか。

繰り返しになりますが、すべてのキャラクターは同じ人間の脳内にいる。つまり、鬼たちの人狼ゲームだって全部を作者さま1人で考えているわけです。でも、本当に鬼たちがそれぞれが考えているように感じられる。すごい。

なんというか、性格・好み・主義主張を越えて思考レベルでキャラの個性が確立しているとでも表現したらいいでしょうか。ツンデレ系キャラ・まじめ系キャラ、とかじゃなくて刹那・此紀などのはっきり存在として感じられる。

それぞれの鬼に好きな本・映画が設定されているんですが、これも実にそれっぽい。というか、やっぱりこれも作者さまが知っている中から選んでる訳で、作者さまの趣味の幅がすげぇ。

好きなキャラクターは、右近と沙羅

全体として好きな作品で、鬼のみなさんも全員が良いキャラしてるせいで選びにくくはあるんだけども……あえて絞るなら私は右近さんと沙羅さんが特に好きでしょうか。

右近さん、いいと思いません? 私はこういう自由で我を通すキャラが好み。でも、バカっぽいけど実は全然バカじゃない。見るとこはきっちり見ている。子供である東雲とも、なんだかんだ仲がいいけど親としての立場はしっかりしてる。

味方にいるとすごく楽しそう&頼りになりそうでステキ。でも、敵になるとクソうざそうで弥風さんが目の敵にするのも超分かる(笑)。本編でメインキャラとなる回が無いのが残念でなりません。

沙羅さんも、これまた良いキャラですよ。鬼なのにストイック、でもお嬢様であり常識にうとい所もある。喋り方も古風なのが私のツボ。高貴で高位なせいで、周りの鬼間関係で微妙に悩んでるのもかわいらしい。

これで豪礼さんに惚れてるってのが泣けます(笑) 普通、あの性格・思考なら豪礼さんとは合わないし敵視しててもおかしくない。でも、そこで惚れちゃうのが人間臭さ(鬼だけど)。理性と恋は別だってことでしょうかねぇ。

オマケなどで豪礼さんに片思いシーンが出てくるたびに、胸を打たれる。豪礼さんの方はどう思ってのかなぁ、あの鬼も特定の女を幸せにしてくれるタイプじゃないしなぁ。というか、師に克己さま選んじゃうし、全体的に男の趣味が悪い(笑)

あとは静流さんと、族長さまの親子も気になりますね~。静流は謎めいていて色気があるし、族長さまは弥風さんを超える化け物っぷりだったみたいだし……この2人も主役階が欲しかった。

他にも神無一門も好きだし、刹那さんも苦労人で好感持てるし、豪礼一族も味があるし、弥風さんも暴君だけど一族のことは考えてるし……みんな良いキャラばっかり。

それぞれの絡みもすげー面白いんですよねぇ。キャラが立ってるから、なんてことのない雑談ですら面白い。

何度も読み返してもいい、良いキャラしか出てこない。すばらしい作品だと思いますよ。そして、これを描ける作者さまがすげえ。